キンコン西野の絵本「えんとつ町のプペル」のあらすじのポイントを解説!一番伝えたい事はコレ!

お笑い芸人のキングコング西野さんが中心になって作った絵本「えんとつ町のプペル」ってご存知ですか?
現在、20万部以上売れている人気絵本。お笑い芸人とは思えない画力で、本当に絵が魅力的です。一人で書いたわけではなく、分業して作った絵本らいしので、全部を西野さんが書いたわけではないですが、その絵やストーリーには、キンコン西野さんの人としての魅力が溢れている。
「えんとつ町のプペル」の画を少し紹介しつつ、物語としての魅力にもスポットライトを当ててみる。
「えんとつ町のプペル」 絵がステキ
なにはともあれ、「えんとつ町のプペル」の画を数点紹介。
すべての物語と、すべての画が、こちらの専用サイトで公開されていますので、どうぞ。
どうですか?お笑い芸人とは思えない画力。すごい魅力的な絵ですよね?
まあ、この辺は感性なので、誰もが同じように感じるわけではないのですが、それでも絵本としては異例の20万冊以上売れていますので、話題性という面はありますが、魅力的に感じている人は多いのかなと。
ちなみに、ネット上で無料公開されましたが、現在も売られてはいるようです。一冊2000円なので、絵本としては安くはないですよね。まあ、今回無料公開に踏み切ったのも、2000円は高いという子供からの手紙がきっかけだったとか。
ちなみに、個人的にはまあまあ最近、この「えんとつ町のプペル」を2000円で購入したんですよね。中身が気になって。なので、買った矢先に「無料公開」ってなって、ちょっと「え!?」ってなりましたけど、やっぱり絵がとても魅力的なので、手元に一冊あってもいいかなと。まあ、最初は中身がどんなものなのかが知りたかっただけなんだけど。
ちなみに、ネット上に公開されているページだと「日本語」でしか物語が載っていませんが、実物の絵本の方だと、なんと「英語」でも物語が書かれているのです。さすが、キンコン西野さん(笑)目線がワールドワイドです!!
後、絵本の中にはあの「中島芭旺」君の名前である「芭旺」の文字が使われている箇所があるんです。探してみてください。
ちなみに、中島芭旺君とは、小学生ながらにして大人顔負けの哲学者のような言葉をたくさん紡ぎ出しているおませな子供です。学校に通学せずに、自宅学習をしながら、哲学に励む。う~ん、常識を常識としないところが、キンコン西野さんと共鳴したんですかね。
「えんとつ町のプペル」あらすじポイント解説
とりあえず、物語全文はこちらの専用サイトで読んでください。
絵本「えんとつ町のプペル」は、ゴミ人間プペルと少年ルビッチの心温まるストーリーです。ストーリーをもの凄くダイジェストにまとめると、
配達屋が落とした心臓から誕生したゴミ人間。
少年ルビッチと出会い、「プペル」の名をもらう。
プペルが臭いとか汚いとかで周りの人間に嫌われ、二人の間もちょっと疎遠に。
しかし、プペルに誘われ、プペルが膨らませた大量の風船を壊れた漁船にくくりつけて、二人でけむりの上へ行き「星」を見る。
はい、超概略だと、全然心温まるストーリーにはなりませんね(笑)絵本を買うか、専用サイトであらすじをちゃんと読んで欲しいです。一応、あらすじには抑えておきたいポイントがいくつかあるので紹介。
以下、ネタバレ注意です~
・ゴミ人間
・ハロウィン
・なつかしい匂い
・星
一つずつポイントを見てみましょう。
えんとつの煙がモクモクしていて、空をおおってしまい、青い空が見えないという設定なんですね。まあ、ファンタジーなのでね。ただ、この青い空が見えないというのが、物語の重要なファクターですよね。物語の終盤で、二人がこの煙の上へ行き、星を見るというくだりも、この設定があるから。
後、冒頭に煙でせきこんだ配達屋が心臓を落としてしまうので、ゴミ人間「プペル」誕生のきっかけにもなってるんですね。
後、えんとつ町という設定から、少年ルビッチの仕事も「えんとつ掃除」っていう設定に。なので、初めてゴミ人間プペルと少年ルビッチが出会うシーンでも、ルビッチもえんとつ掃除の後でススだらけ。二人とも、汚れていて、なんか親近感が湧くという演出に一役買っているんですね。
物語の主人公であるゴミ人間「プペル」。配達屋が落とした心臓が、ゴミ山に落ちて、心臓に色々なゴミがくっついて生まれたという設定。
作者であるキンコン西野さん曰く、ゴミ人間には、「夢を見る」「夢を語る」「行動する」といった、大人になる過程で皆が折り合いをつけて捨てたモノをまだ持ち続けているという意味 があるみたいですね。
また、ゴミ人間なので、臭くて汚くて、周りの人達から嫌われてしまいます。「夢を見る」「夢を語る」そういう人間が、社会では敬遠されがちという風刺なんですね。この辺は、キンコン西野さん自身をプペルに投影している感じがしますね。
ちなみに、このゴミ人間という設定は時期がハロウィンという設定と相まって、最初は不思議な感じで物語に入っていくんですよね。「いったい どういう物語なんだ?」って、私はワクワクしました。
また、上記の風刺という意味あいだけでなく、実はプペルの脳みそを構成していたゴミが、ルビッチが落とした大事なペンダントだったという、とても重要な仕掛けも施されていて、感心しました。
いやぁ、えんとつ町の設定に、空飛ぶ配達屋、そしてゴミ人間の誕生と、ファンタジーのオンパレードで始まる絵本「えんとつ町のプペル」ですが、序盤でさらにワクワクさせてくれた要因の一つとしてハロウィンの時期という設定ですかね。
だって、次に登場するのが「ジャック・オー・ランタン」ですよ(笑)どんなストーリーなんだ!?ってなりますよね。
ゴミ人間だけでなく、ハロウィンという設定で、色々なモンスターが登場して、序盤を彩る事に成功した後、舞台が人間社会であることが分かり、そこから描きたい物語が始まるのかなと。
絵本として「楽しませたい」っていう部分と、物語として「伝えたい」っていう部分の、絶妙なアンサンブル。
ただ、ハロウィンという設定も、ただ序盤にモンスターを登場させたいだけの設定ではなく、これも物語の最後の感動的なオチにつながる重要な設定だったんですね。
そうなんです、実はプペルはお父さんの霊だった!?という描写で物語は終わるんですね。個人的に、とてもスッキリしたハッピーエンドでした。後、ハロウィンには、「死者の霊が家族の元を訪れる」っていうのを、初めて知りました。
物語の途中で本当に何気なく登場したフレーズ「なつかしい匂い」。読んでいる時、そんなに重要なフレーズだと思わず読んでいたから、物語の終盤でとても重要な意味を持っていて、ビックリしたし、やられた!って思いましたね。
プペルから、「なつかしい匂い」がしていたのはプペルの脳みそがルビッチが落とした大事なペンダントだったからなんですね。そして、そのペンダントをアントニオ達に奪われる前に、プペルはルビッチと「星」を見たかったんですね。
このくだりは、本当に感動しましたね。ルビッチがなんどもプペルを洗っても、次の日にはすぐにまた臭くなってしまうのも、ゴミ人間だからしかたないのかなって思っていたら、実は毎日このペンダントをゴミの中を探していたからって分かった時は、もうウルウル(泣)・・・
えんとつ町のけむりで青い空が見えない、つまり住人達は「星」という存在を知らない。一人だけ漁師だったルビッチの父親だけが星を見たことがあったが、誰にも信じてもらえず、うそつき呼ばわりされてしまうという設定。
絵本「えんとつ町のプペル」において、一番大事ともいえるのが「星」なんじゃないでしょうか。これは、物語の中の「星」は、現実世界の「夢」を象徴しているんでしょうね。
人に語れば、嘘つきよばわりされたり、笑われたり。でも物語の中で、二人は「星」の存在を信じて、ついには「星」を見ることに成功します。
「星」つまりは「夢」は、誰かに笑われたりしたとしても、信じぬいた人だけが到達できる。そういう事を伝えたかったのかなと。
ちなみに、物語の一番初めは「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」というフレーズで始まります。なんだか、作者のキンコン西野さんが、自分自身に言い聞かせているようにも感じました。
「えんとつ町のプペル」 あらすじ まとめ
本当に、お笑い芸人とは思えない画力で、「絵」が本当に魅力的。絵を見ているだけでも、なんか不思議な気持ちにさせてくれます。さらに、本当に色々と練り込まれた物語。
絵本として「楽しませたい」っていう部分と、物語として「伝えたい」っていう部分の、絶妙なアンサンブル。
様々な設定が、上手いこと使われていて、ただ感動するだけでなく、「うわ!やられた!」ってエンターテイメントとしても楽しませてもくれました。
キンコン西野さんが一番伝えたかったのは、
「星」つまり「夢」は信じぬいた人しか見れない
そして、それはキンコン西野さん自身に向けて言い聞かせているようにも感じました。でも、「えんとつ町のプペル」のプロジェクトで少し星が見えたんじゃないですか?
ネット上では、物語に登場するアントニオ達のごとくキンコン西野さんは叩かれていますが(笑)プペルとルビッチのごとく、空高く舞い上がって欲しいですね。