【歌詞和訳】Eminem「Lose Yourself」めちゃカッコイイ言い回しに気づいていますか!?

今回、歌詞を和訳するのはEminem(エミネム)の「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」
タイトルの「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」は、そのまま日本語に和訳すれば「没頭しろ」って感じ。
歌詞の雰囲気からすると、「(音楽に このチャンスに)全てを捧げろ」っていう感じです。
エミネム自身をモチーフにした半自叙伝的映画である「8 Mile」でも使われた「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」。
映画の内容を超簡単に説明する、「ザ・成り上がり」的なストーリーで、貧困から抜け出すべく、エミネム演じるジミーがラップを武器に挑戦するという感じ。
日本人には足りてないと言われる「ハングリー精神」を絵に書いたような物語。
そのハングリーさがこの、Eminem(エミネム)の「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」の歌詞にもぎっしりと詰まってます。
実は、歌詞の中に、めちゃくちゃカッコイイ言い回しが隠れているので、下の方で詳細解説してます。
まずは、Eminem(エミネム)の「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」の歌詞と和訳をどうぞ。
【歌詞和訳】Eminem「Lose Yourself」
Eminem『Lose Yourself』
Look, if you had one shot, or one opportunity
おい もしも お前に たった1度きりのチャンスが訪れて
To seize everything you ever wanted in one moment
欲しいものすべてが 一瞬で手に入るかもしれないとして
Would you capture it or just let it slip?
お前はそれを掴むのか? それとも ただみすみす逃すのか?
Yo
His palms are sweaty, knees weak, arms are heavy
あいつの手は汗ばんで 膝はがくがく 腕はずっしりと重い
There's vomit on his sweater already, mom's spaghetti
スウェットにはゲロ ママの作ったスパゲッティさ
He's nervous, but on the surface he looks calm and ready to drop bombs,
緊張してるが 表面上は落ち着いて ぶちかます準備は出来てるように見える
but he keeps on forgetting what he wrote down,
けど リリックを忘れてまんまだ
the whole crowd goes so loud
観衆は 騒ぎ始めてる
He opens his mouth, but the words won't come out
口を開いてみるが 言葉が出てこない
He's choking how, everybody's joking now
窒息しているみたいで みんなが嘲笑う
The clock's run out, time's up over, bloah!
時間が無くなって おしまいさ くそ!
Snap back to reality, Oh there goes gravity
現実に引き戻される おっと 重力だ
Oh, there goes Rabbit, he choked
おっと 「ラビット」(※エミネム自身のこと)じゃんかよ 息を詰まらせちまったな
He's so mad, but he won't give up that easy, no
怒り狂ってる けど簡単に諦めやしない
He won't have it , he knows his whole back's to these ropes
それはない あいつも分かってる 後が無いってことはな
It don't matter, he's dope
それがどうした あいつはすげえやつだ
He knows that, but he's broke
それは分かってんだ けど 金が無い
He's so stagnant he knows
行き詰まってんだ 分かってる
When he goes back to his mobile home, that's when it's
トレーラーハウスに戻るのさ でもそれは
Back to the lab again, yo
また研究所に戻るってことさ
This whole rhapsody
人生すべては 狂想曲だ
He better go capture this moment and hope it don't pass him
この瞬間を捕まえにいけよ チャンスが通り過ぎないよう祈ってさ
You better lose yourself in the music, the moment
音楽に この瞬間に すべてを捧げてみろよ
You own it, you better never let it go
そのチャンスはお前のもんだ 絶対に手放すなよ
You only get one shot, do not miss your chance to blow
お前には たった1発しかない ぶちかますチャンスを逃すなよ
This opportunity comes once in a lifetime yo
このチャンスは 人生1度きりだ
(You better)
(やってみろよ)
You better lose yourself in the music, the moment
音楽に この瞬間に すべてを捧げてみろよ
You own it, you better never let it go
そのチャンスはお前のもんだ 絶対に手放すなよ
You only get one shot, do not miss your chance to blow
お前には たった1発しかない ぶちかますチャンスを逃すなよ
This opportunity comes once in a lifetime yo
このチャンスは 人生1度きりだ
(You better)
(やってみろよ)
The soul's escaping, through this hole that is gaping
ぽっかり空いた穴から 魂が抜けている
This world is mine for the taking
この世界は 手を伸ばせば俺のもんだ
Make me king, as we move toward a new world order
王様にしてくれよ 新しい世界に向かう時にな
A normal life is boring, but superstardom's close to postmortem
普通の生活は退屈だけど スーパースターの生活は死んでるようなもんさ
It only grows harder, only grows hotter
有名になればなる程 生活は難しくなる
He blows us all over these hoes is all on him
あいつがぶちかませば 女たちがまとわりつく
Coast to coast shows, he's known as the globetrotter
西から東へとショーをやって 世界中に知れ渡る
Lonely roads, God only knows
でもそれは孤独な道さ 神のみぞ知る
He's grown farther from home, he's no father
家からどんどん遠く離れて 父親でもなくなる
He goes home and barely knows his own daughter
家に帰っても 娘のことすらよく分からない
But hold your nose 'cause here goes the cold water
だけど 鼻をつまんで待ってな そのうち 冷や水を浴びせられるから
His hoes don't want him no more, he's cold product
女たちは もうあいつなんかに興味がない 冷めたら誰も食わないさ
They moved on to the next schmoe who flows
彼女達は 次のラッパーに目移りするのさ
He nose dove and sold nada
人気は落ちて CDも売れやしない
So the soap opera is told and unfolds
ソープオペラ(※米国の昼ドラ)のような話と展開だな
I suppose it's old partner but the beat goes on
この展開とは古い付き合いさ でも ビートは鳴り止んじゃいないんだよ
Da da dum da dum da da
You better lose yourself in the music, the moment
音楽に この瞬間に すべてを捧げてみろよ
You own it, you better never let it go
そのチャンスはお前のもんだ 絶対に手放すなよ
You only get one shot, do not miss your chance to blow
お前には たった1発しかない ぶちかますチャンスを逃すなよ
This opportunity comes once in a lifetime yo
このチャンスは 人生1度きりだ
(You better)
(やってみろよ)
You better lose yourself in the music, the moment
音楽に この瞬間に すべてを捧げてみろよ
You own it, you better never let it go
そのチャンスはお前のもんだ 絶対に手放すなよ
You only get one shot, do not miss your chance to blow
お前には たった1発しかない ぶちかますチャンスを逃すなよ
This opportunity comes once in a lifetime yo
このチャンスは 人生1度きりだ
(You better)
(やってみろよ)
No more games, I'ma change what you call rage
もう遊びは終わりだ お前らが「流行り」って呼んでるやつを変えてやるよ
Tear this motherfucking roof off like 2 dogs caged
2匹の犬が閉じ込めれた檻のような このクソみたいな屋根をふっとばす
I was playing in the beginning, the mood all changed
最初はお遊びだったけど 空気が変わっちまった
I've been chewed up and spit out and booed off stage
怒鳴られて 唾を吐かれて ブーイングをされて ステージから降ろされた
But I kept rhyming and stepped right into the next cypher
だけど 俺は ラップを続けて すぐ次のステージへ飛び込んだ
Best believe somebody's paying the pied piper
誰かが この笛吹男に支払ってくれるって信じてるぜ(※下記で解説)
All the pain inside amplified by the fact
内面にため込んだ苦痛が 貧困という現実で 膨れ上がってんだ
That I can't get by with my 9 to 5
9時から17時の仕事じゃ 十分に稼げないから
And I can't provide the right type of life for my family
それじゃあ 俺の家族に まっとうな暮らしをさせてやれないんだよ
Cause man, these goddamn food stamps don't buy diapers
だからよ こんな食品割引券じゃあ オムツも買ってやれない
And it's no movie, there's no Mekhi Phifer, this is my life
これは映画の話じゃないからメキ・ファイファーは登場しないぜ これは俺の人生の話だ
And these times are so hard, and it's getting even harder
このところはもっと厳しいし より厳しくなってきて
Trying to feed and water my seed, plus
自分の才能に 手をかけて 水をやるのも難しい さらに
Teeter totter caught up between being a father and a prima donna
一人の父親でいることと 歌手でいることの シーソーゲームに悩まされている
Baby mama drama's screaming on and
赤ん坊の母親が ヒステリックに叫んでる
Too much for me to wanna
俺には もううんざりで
Stay in one spot, another day of monotony
一か所に留まることが出来ないくらい そんなことの繰り返しの日々が
Has gotten me to the point, I'm like a snail
俺に気づかせた 俺はナメクジのようだと
I've got to formulate a plot or I end up in jail or shot
俺は計画を立てなくちゃいけない さもないと 行きつく先は刑務所か撃たれるかだ
Success is my only motherfucking option, failure's not
成功するしか選択肢はない 失敗は許されない
Mom, I love you, but this trailer's got to go
ママ 愛しているよ でも このトレーラーハウスを出なきゃ
I cannot grow old in Salem's lot
俺は この「セイラム地区」では 成長出来ない
So here I go it's my shot.
だから いくぜ これが俺の弾丸さ
Feet fail me not, this may be the only opportunity that I got
俺の足よガタガタ震えるなよ 俺が手にした 唯一のチャンスかもしれないんだ
You better lose yourself in the music, the moment
音楽に この瞬間に すべてを捧げてみろよ
You own it, you better never let it go
そのチャンスはお前のもんだ 絶対に手放すなよ
You only get one shot, do not miss your chance to blow
お前には たった1発しかない ぶちかますチャンスを逃すなよ
This opportunity comes once in a lifetime yo
このチャンスは 人生1度きりだ
(You better)
(やってみろよ)
You better lose yourself in the music, the moment
音楽に この瞬間に すべてを捧げてみろよ
You own it, you better never let it go
そのチャンスはお前のもんだ 絶対に手放すなよ
You only get one shot, do not miss your chance to blow
お前には たった1発しかない ぶちかますチャンスを逃すなよ
This opportunity comes once in a lifetime yo
このチャンスは 人生1度きりだ
(You better)
(やってみろよ)
You can do anything you set your mind to, man
お前は 何だって出来るんだ お前が腹をくくればな
Eminem「Lose Yourself」歌詞を和訳してみて・・・
いやぁ、Eminem(エミネム)の「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」、めっちゃカッコイイですね。
歌詞の和訳にもある通り、「このチャンスは人生1度きり、絶対に逃さない」っていうエミネムの強い想いから、生まれているMusicと歌詞。
もちろん、才能もあるんだろうけど、まさに全てを捧げたからこそ、出来上がった1曲だなって。
さて、歌詞の和訳をしていて、個人的にめちゃカッコイイと思った言い回しがこちら。
I've been chewed up and spit out and booed off stage
怒鳴られて 唾を吐かれて ブーイングをされて ステージから降ろされた
But I kept rhyming and stepped right into the next cypher
だけど 俺は ラップを続けて すぐ次のステージへ飛び込んだ
Best believe somebody's paying the pied piper
誰かが この笛吹男に支払ってくれるって信じてるぜ
これは、「ハーメルンの笛吹き男」っていう伝承?童話?がモチーフになってます。
物語をざっくり説明すると、「ハーメルン」という町にネズミが大繁殖してしまい、町の人達が困っていたので、ある「笛吹男」が報酬をくれるなら退治するよってことで約束して請け負ったんですね。
笛吹男は笛でねずみを操って見事に退治しましたが、町の人達が約束を破って報酬を払わなかったんです。
怒って町を去った笛吹男は、あくる日に町に戻ってきて、笛を使って町の子供達を連れ出してさらっていってしまい、笛吹男も子供達も二度と帰らなかった、というお話なんです。
そして、歌詞にある「pied piper」は「笛吹男」のことですね。そして、この「笛吹男」はジミー(※エミネム)のことなんですよね。
「誰かが この笛吹男に支払ってくれるって信じてるぜ」っていうのは、つまりは「ちゃんと支払わらなかったら、笛吹男の仕返しが待ってるぞ」って言ってるんです。
そして、笛吹男がエミネムなら、「町」は「ステージ」です。歌詞の前段で、「怒鳴られて 唾を吐かれて ブーイングをされて ステージから降ろされた」とあります。
さながら、町の人達に裏切られて、町を追いやられた様子と似ています。
「再びステージに戻って 今度はギャフンと言わせてやるぞ」っていうのを、とてもオシャレな歌詞でぶちかましてたんですね。
ただ韻を踏むだけでなく、イカしたMusicに乗せるだけでなく、こんなオシャレなぶちかましに歌詞の和訳をしていて気付いた時は、しびれましたね。
このEminem(エミネム)の「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」は、「8 Mile」が公開された頃にカラオケでなんとか歌ってやろうと思ってましたが、やっぱり上手く歌えませんでした(笑)
Eminem(エミネム)の「Without Me」もそうですけど、歌うのが難しすぎるのがちょっと悲しいですね。好きな曲なのに、カラオケで歌えない、、、
Eminem(エミネム)自身をモチーフにしているからこそ、ハングリー精神がリアルに生々しく伝わってくる歌詞のこの「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」は、まさにEminem(エミネム)を象徴する1曲だなって思います。
歌詞を和訳しながら、何度も聴いていましたが、脳内にこびりつくようなMusicと歌詞ですよね。
そして、最後の歌詞の1行。
You can do anything you set your mind to, man
お前は 何だって出来るんだ お前が腹をくくればな
これは、Eminem(エミネム)が言うからこそ、もの凄い説得力があるし、すごく力をもらえるフレーズですね。
何事も、結局「覚悟」して挑むことが肝心なんですよね。
そんな、Eminem(エミネム)の「Lose Yourself(ルーズ・ユアセルフ)」の歌詞と和訳でした。