【歌詞和訳】ビリージョエル「オネスティ」に漂う哀愁の理由はこれです
今回、歌詞を和訳するのはビリー・ジョエルの「オネスティ」。
すごく深い歌詞に、ビリージョエルのヴォーカルが心に沁みてくる一曲。
タイトルになっている「オネスティ」は和訳すると「誠実」。
この曲の主人公が手に入れるのが難しいと思っているもの、それが「オネスティ」。
たぶん、過去に何かあって、「誠実」というものを信じることが難しくなったのかなって想像させる歌詞です。
でも、ほんの少しの希望も持っていて、それ(誠実であること)を期待したい相手もいるっていう渋い歌。
何か人生の哀愁のようなも感じさせます。
主人公の男性の複雑な心模様を意識して、ビリージョエルの「オネスティ」の歌詞を和訳しました。
Billy Joel「Honesty」のMV
【歌詞和訳】Billy Joel「Honesty」
以下、英語歌詞は引用 日本語歌詞はオリジナル
Billy Joel『Honesty』
If you search for tenderness
君が「やさしさ」を探しているなら
It isn't hard to find
見つけるのは難しくはないよ
You can have the love you need to live
生きていくのに必要な程の「愛」なら 手に入れられるさ
But if you look for truthfulness
でも 君が「誠実」を求めるなら
You might just as well be blind
手探りで探すようなものだよ
It always seems to be so hard to give
「誠実」であることを示すのは いつだってとても難しいんだ
Honesty is such a lonely word
「誠実」 なんて寂しい言葉なんだろう
Everyone is so untrue
だって 誰もが不誠実なのだから
Honesty is hardly ever heard
「誠実」 ほとんど耳にすることはないよ
And mostly what I need from you
でも それこそが君に求めたいものなんだよ
I can always find someone
いつでも 誰かを見つけることは出来るんだ
To say they sympathize
同情してくれる人はね
If I wear my heart out on my sleeve
僕が正直に話していれば
But I don't want some pretty face
だけど かわいい顔をして
To tell me pretty lies
かわいい嘘をつく人は ごめんだよ
All I want is someone to believe
僕が求めているのは 信じられる人なんだ
Honesty is such a lonely word
「誠実」 なんて寂しい言葉なんだろう
Everyone is so untrue
だって 誰もが不誠実なのだから
Honesty is hardly ever heard
「誠実」 ほとんど耳にすることはないよ
And mostly what I need from you
でも それこそが君に求めたいものなんだよ
I can find a lover
恋人を見つけることは出来る
I can find a friend
友達を見つけることも出来る
I can have security until the bitter end
安心を手に入れることもね 人生に終わりが来るまでなら
Anyone can comfort me
誰でも私を慰めることはできるんだ
With promises again
また約束をすればね
I know, I know
分かってる 分かっているんだ・・・
When I'm deep inside of me
私が自分の殻に閉じこもってしまったら
Don't be too concerned
そっとしておいてほしい
I won't ask for nothin' while I'm gone
そういう時は 何も求めていなんだ
But when I want sincerity
だけど 僕が「誠実」を求めたら
Tell me where else can I turn
どこを向けばいいのか教えて欲しいんだ
'Cause you're the one I depend upon
だって 君は僕が頼れる唯一の人だから
Honesty is such a lonely word
「誠実」 なんて寂しい言葉なんだろう
Everyone is so untrue
だって 誰もが不誠実なのだから
Honesty is hardly ever heard
「誠実」 ほとんど耳にすることはないよ
And mostly what I need from you
でも それこそが君に求めたいものなんだよ
Billy Joel「Honesty」歌詞を和訳してみて・・・
曲全体に漂う、「哀愁」がたまらないです。
歌詞の和訳をしていて、主人公の男性を勝手に想像しちゃいました。
過去に色々あって、人生にちょっとくたびれてしまった男性。
裏切られるような事があって、人を信じることが難しくなってしまった・・・
でも、信じられる人もいるはずだって心では分かっていて、そしてそれを期待したい人もいる。
まさにサビの部分に凝縮されてますよね。
Honesty is hardly ever heard
「誠実」 ほとんど耳にすることはないよ
And mostly what I need from you
でも それこそが君に求めたいものなんだよ
「オネスティ」なんてほとんど存在しないと思いながら、「あなた(You)」に求めている。
「オネスティ」の存在に悲観的になりながらも、心の奥底にある「だれかを信じて 楽になりたい」っていう願望が垣間見える。
「信じられない けど 信じたい」
深いですね。この心の葛藤を表現しているのが、この曲に漂う哀愁の理由ですよね。
ビリージョエルのヴォーカルも相まって、漂う哀愁が半端ないことになってます。
この歌詞は、想像だけでは書けないような。
歌詞を和訳していて、「オネスティ」を信じられなくなるような経験があったんだろうなぁってしみじみ。
「信じられない けど 信じたい」そんな心の葛藤を描いたビリージョエルの「オネスティ」の歌詞の和訳でした。