【歌詞和訳】「A Whiter Shade of Pale(青い影)」の正しい解釈はこれです!?Procol Harum(プロコル・ハルム)
今回の歌詞の和訳は、Procol Harum(プロコル・ハルム)の「A Whiter Shade of Pale(青い影)」
タイトルの「A Whiter Shade of Pale」は、そのまま和訳すれば「より白くなった青い影」とかになりますが、歌詞の流れからすると「みるみる青白くなった」という和訳になりそうですね。
まあ邦題は「青い影」で通っているみたいですね。(これだと A Whiter が和訳されていないような・・・)
ちなみに、この「A Whiter Shade of Pale(青い影)」の歌詞の解釈は、世界的にも諸説あり、難解だと言われています。
また、あのジョン・レノンが絶賛するなど、世界的にも評価の高い曲なんですね。
歌詞の解釈は、基本的には聴き手の自由だと思うのですが、作詞家本人が「女が男の元を去るストーリー」だと語っているので、素直に歌詞を和訳してみたいと思います。
まずは、Procol Harum(プロコル・ハルム)の「A Whiter Shade of Pale(青い影)」の歌詞の和訳をどうぞ。
【歌詞和訳】「A Whiter Shade of Pale(青い影)」
Procol Harum『A Whiter Shade of Pale』
We skipped the light fandango
私達は 軽やかにダンスを踊ったんだ
Turned cartwheels 'cross the floor
フロアを 車輪が横切るようにね
I was feeling kinda seasick
よっと 船酔いを感じてたけど
But the crowd called out for more
周りのみんなが もっと踊れってね
The room was humming harder
部屋は もっと賑やかになって
As the ceiling flew away
天井が抜けちゃうんじゃないかってくらい
When we called out for another drink
私達は もう少し飲もうって 呼んだら
The waiter brought a tray
ウェイターがトレイを持ってきたんだ
And so it was that later
それは すぐその後のことだった、、、
As the miller told his tale
寝取られた粉屋の話をすると、、、(※浮気についての話をすると、、、)
That her face, at first just ghostly
彼女の顔は 最初 血の気を失い
Turned a whiter shade of pale
みるみる 青白くなっていったんだ
She said, 'there is no reason
彼女は言った 「理由は無いわ
And the truth is plain to see'
真実は 見ての通りよ」(※青白い表情)
But I wandered through my playing cards
だけど 私は 自分の手札をどうするか悩んだ(※なんて言うべきか)
And would not let her be
彼女を そうさせたくはない
One of sixteen vestal virgins
16人のヴェスタの巫女の一人に
Who were leaving for the coast
罰を受け沖に流されるような(※処女の身を汚す=浮気)
And although my eyes were open
私は 目を開けていたのだが
They might have just as well've been closed
何も見えていなかったのかもしれない
And so it was that later
それは すぐその後のことだった、、、
As the miller told his tale
寝取られた粉屋の話をすると、、、(※浮気についての話をすると、、、)
That her face, at first just ghostly
彼女の顔は 最初 血の気を失い
Turned a whiter shade of pale
みるみる 青白くなっていったんだ
Procol Harum「A Whiter Shade of Pale(青い影)」歌詞を和訳してみて・・・
歌詞の冒頭から、しばらくは楽し気で幸せそうな描写の歌詞が続きますよね。
歌詞を和訳する限り、男女二人は船の上にいて、周りの人々と楽しそうに、踊ったり、飲んだりしている。そんな描写の歌詞ですよね。
それが、突然、「彼女の顔がみるみる青白くなっていく」わけですよね。
そのきっかけになった歌詞が、
And so it was that later
それは すぐその後のことだった、、、
As the miller told his tale
寝取られた粉屋の話をすると、、、(※浮気についての話をすると、、、)
これは「カンタベリー物語」の「粉屋の物語」をモチーフにしていると思われるのですが、「粉屋の物語」というのは、ざっくり説明すると「粉屋の主人が、若者に妻を寝取られる話」なんですね。
つまり、そういうストーリーを話して婉曲的なのか、それとも直接的に突っ込んだのかは、それぞれの想像に任せますが、男は女に「浮気をしているのか?」と、暗にか、直接的なのか、聞いてしまったんだと、、、
その反応が、「A Whiter Shade of Pale(青い影)」の表情なんですよね。
そして、その表情について、女性はこのように答えています。
She said, 'there is no reason
彼女は言った 「理由は無いわ
And the truth is plain to see'
真実は 見ての通りよ」(※青白い表情)
この歌詞を見て率直に感じたこと、、、せ、せめて言い訳をしてくれ~(泣)
この反応から見ても、女は近い将来に、男の元を離れるつもりだったのかなって、、、
そして、その反応に男性もどういった言葉を投げかければよいか分からずにいる、、、という描写の歌詞なんですよね。
うぁ、この後の展開がどうなったか、気になりますけど、おそらく女が男の元を離れていったんだろうなぁと。
ちなみにですけど、「粉屋の物語」なのかは謎ですけど、女に何かしらの話をしたのだから、女は「A Whiter Shade of Pale(青い影)」の表情になってしまったわけで、その後も男は女を行かせたくないという歌詞になってますよね。
この男は、うすうす女が浮気をしている事に気づいていながらも、関係を続けていきたいと思っていたわけですね。
そして、関係を続けていく為にも、はっきりさせるべく投げかけた。
その結果、「理由は無いわ 真実は見ての通り」なんて言われたから、こっちが頭真っ白ですよね。
ちなみに、この歌詞からタイトルに「A Whiter Shade of Pale(青い影)」を持ってくるセンスが凄いですよね。
歌詞の和訳して理解してから、曲を聴いてみると、楽し気で幸せな描写のはずの前半の歌詞すら、なんだか悲しく聴こえてくるんです、、、男からすると哀愁たっぷりの歌詞で切ないです。
いや、浮気したのは女の方なのに、こういう時に弱いのって男なんですね。だいたい、女々しくなります。(これは個人的見解です 笑)
そんなProcol Harum(プロコル・ハルム)の「A Whiter Shade of Pale(青い影)」の歌詞の和訳でした。