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今回、歌詞和訳するのはレディオヘッドの「Burn The Witch」。



タイトルの「Burn The Witch」は、そのまま和訳すると「魔女を燃やせ」



MVの内容から見ても、「魔女狩り」がモチーフなのは間違いなさそうですね。



ただ、単純に「魔女狩り」について歌っているわけではない。



一般に「魔女狩り」について想像するおどろおどろしいイメージはなく、爽快感さえ感じさせる音楽



「歌詞」と「音楽」と「MV」のミスマッチ。



その奇妙なミスマッチでレディオヘッドが表現しようとしたものは!?



まずは、素直にレディオヘッド「Burn The Witch」の歌詞を和訳してみる。



【歌詞和訳】Radiohead「Burn The Witch」

以下、英語歌詞は引用 日本語歌詞はオリジナル
Radiohead『Burn The Witch』



Stay in the shadows
影にひそんで

Cheer at the gallows
絞首台に声をあげろ

This is a round up
これは囲い込みだ





This is a low flying panic attack
これは 低空飛行からの避けようのない攻撃のようなもの

Sing a song on the jukebox that goes
さぁ ジュークボックスから流れる歌を歌おう





Burn the witch
魔女を燃やせ

Burn the witch
魔女を燃やせ

We know where you live
お前の居場所はわかってるぞ





Red crosses on wooden doors
木のドアに描かれた「赤い十字架」

And if you float you burn
見つかれば 燃やされる

Loose talk around tables
机を囲む 気のない会話

Abandon all reason
全ての理由を捨てて

Avoid all eye contact
誰とも目を合わさず

Do not react
反応もせず

Shoot the messengers
使いの者を 撃つ





This is a low flying panic attack
これは 低空飛行からの避けようのない攻撃のようなもの

Sing the song of sixpence that goes
さぁ 6ペンスで流れる歌を歌おう





Burn the witch
魔女を燃やせ

Burn the witch
魔女を燃やせ

We know where you live
お前の居場所はわかってるぞ

We know where you live
お前の居場所はわかってるぞ





Radiohead「Burn The Witch」歌詞を和訳してみて・・・

とにかくミスマッチだ。



Radiohead「Burn The Witch」の歌詞を和訳してみると、やはり「魔女狩り」をモチーフにしただけあって、歌詞の内容だけ見ると、ちょっとおどろおどろしい。



「絞首台に声をあげろ」「魔女を燃やせ」「お前の居場所は分かってるぞ」



しかし、この歌詞からは想像もつかない軽快で透明感のある音楽



サビの「Burn the witch」では、浮き上がるヴォーカルに聴いていて浮遊感すら感じる。



そして、無表情でコミカルな人形達が繰り広げる謎のMV。



町に訪れた中央の役人のような人。



町の人のもてなしや気さくな対応とは逆に、絞首台や魔女狩りをモチーフにしたショー、血がしたたる肉、 なにかと奇妙



最後には、中央の役人が火あぶりにされてしまう。



しかし、町の人たちはみんな手を振っている・・・奇妙だ。



その題材と歌詞とは裏腹に、なんとも力みのない澄んだ歌声だろう



トム・ヨークが澄んだ歌声で高らかに「魔女を焼け」と歌っているのは、「現代の魔女狩り」に対しての皮肉ではないか?



「影にひそんで」という歌詞はインターネットでの匿名のような、責任感の欠如した群衆の様。



「絞首台に声をあげろ」という歌詞は、メディアに踊らされ何かを批判する様相



中世とは違えど、現代にも大衆心理という悪魔に身を焼かれる魔女が居るということを、皮肉っているのではないか?



時代が違えど、人は人。中世に魔女を焼いた炎は、現代ではメディアの情報か。



もしそうであれば、陽気な音楽にトム・ヨークが澄んだ歌声で「Burn the witch」と歌うのは、なんとも痛烈な皮肉だ。



歌詞を和訳していて感じたのは、この歌詞はトム・ヨークの思いとは逆ということ。



歌詞にある「ジュークボックスから流れる曲」「6ペンスで流れる曲」どちらも、「メディア受けのメジャーな曲」や「取るに足らないくだらない曲」というイメージで、決してトム・ヨークが歌おうと推奨する曲とは思えない。



やはり、全編通して、レディオヘッドが放つ現代社会への風刺なのだ。



現代の魔女狩りを皮肉ったレディオヘッドの「Burn The Witch」の歌詞の和訳でした。



(了) 読んでくれて、ありがとう!!
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