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今回、歌詞和訳するのはエルヴィス・コステロの「SHE」。



エルヴィス・コステロの「SHE」と紹介しましたが、実はカバー曲で、オリジナルはシャルル・アズナヴール



それでも、やはり映画「ノッティングヒルの恋人」でも使われてエルヴィス・コステロの「SHE」として有名ですよね。



もう、この曲を聴くと同時に「ノッティングヒルの恋人」を思い出す人が多いのではないでしょうか。



ジュリア・ロバーツ演じるハリウッドのスター女優「アナ」と、ヒュー・グラント演じるノッティングヒルの冴えない本屋さんとのラブストーリー。



良い感じになったりもするけれど、お互いの境遇の違いに、上手く素直になれなかったりで・・・面白いので、見たことない人はDVDとかでどうぞ。



このエルヴィス・コステロの「SHE」の歌詞も、この映画「ノッティングヒルの恋人」にビックリするくらマッチしてるんですよ。



弱気なヒュー・グラントの彼女に対する「好きな思い」「憧れ」そして「自信の無さ」が歌詞でポエムみたいに綴られているんです。



映画「ノッティングヒルの恋人」の世界観に通じる雰囲気を意識して、エルヴィス・コステロ「SHE」の歌詞を和訳してみました。



【歌詞和訳】ELVIS COSTELLO「SHE」

以下、英語歌詞は引用 日本語歌詞はオリジナル
ELVIS COSTELLO『SHE』

She may be the face I can't forget
彼女の面影は忘れることはできない

The trace of pleasure or regret
それは 楽しい記憶か後悔のせいなのか

May be my treasure or the price I have to pay
彼女は 僕の宝物 もしくは 代償

She may be the song that summer sings
彼女は まるで「夏」が歌ってるように暖かければ

Maybe the chill that autumn brings
「秋」が連れてきた冷気のように冷たい

Maybe a hundred different things
色々な一面を見せてくれる

Within the measure of a day
一日の中でもね





She may be the beauty or the beast
彼女は 美女 それとも 野獣

May be the famine or the feast
彼女は 飢え それとも ごちそう

May turn each day into a Heaven or a Hell
彼女は 毎日を天国にも地獄にもする

She may be the mirror of my dreams
彼女は 僕の夢を映す鏡

A smile reflected in a stream
水面に映る彼女の笑顔

She may not be what she may seem
彼女は 見えている風とは違うんだ

Inside her shell
本当の彼女は 殻に閉じこもっている





She, who always seems so happy in a crowd
彼女は いつも大勢に囲まれて 幸せそうに見える

Whose eyes can be so private and so proud
その瞳は とても内気で誇り高く見えるから

No one's allowed to see them when they cry
誰も彼女が泣くところを見ることはない

She may be the love that cannot hope to last
彼女との愛は 長く続くことを望めないかもしれない

May come to me from shadows in the past
過去の影から逃げて 僕のところへ来たのだとしても

That I remember 'till the day I die
僕は 死ぬまで 君のことを忘れない





She maybe the reason I survive
彼女は 僕が生きる理由

The why and wherefore I'm alive
生きる理由そのもの だから 僕は今生きている

The one I'll care for through the rough and rainy years
険しく厳しい歳月を経ながら 思い続けるたった一人の人

Me, I'll take her laughter her tears
僕は 彼女の笑顔も涙も受け止めて

And make them all my souvenirs
すべてを僕の想い出にするよ

For where she goes I've got to be
彼女がどこにいても そばにいなくては

The meaning of my life is she
だって 僕の人生の意味は「彼女」だから

She
彼女は

Oh, she
彼女は・・・





エルヴィス・コステロ「SHE」歌詞を和訳してみて・・・

「SHE」で始まる歌詞のオンパレード。とにかく「彼女」についての想いが溢れているんです。



もう本当にイメージは映画「ノッティングヒルの恋人」に登場する、弱気なヒュー・グラントそのもの。



彼女への想いと同じくらい「自信の無さ」も伝わってきますね。



「she is」ではなく、「she may be」なんですよね。



「may be」に主人公の自信の無さと彼女を見上げている憧れの気持ちが含まれているのかなと。



というか、歌詞の中にも「彼女との愛は 長く続くことは望めない」ってありますからね。



とても、弱気です。



でも、彼女は主人公にとって「生きる理由」なんです。



「生きる理由」だって想えるくらいの人なのに、もう「すべて想い出にするよ」って未来に対して弱気(笑)



本当に、映画「ノッティングヒルの恋人」のヒュー・グラントのイメージがピッタリの歌詞で、和訳していてちょっと可笑しくなっちゃいました。



歌詞を和訳していて、映画の為に書いたんじゃないの?って本当に思いましたね。



もしくは、この歌詞から映画のストーリーを思いついたとか?



エルヴィス・コステロの叙情的なヴォーカルにピュアでちょっと弱気な歌詞が乗っかって、なんとも言えない世界観を作ってますよね。



歌詞を和訳していて、ホッコリしたのは、主人公の深い愛情。



彼女の「夏」の部分も「秋」の部分も、つまり良いところも悪いところも、全部受け止めたうえで、それでも「生きる理由」だって思えることが、本物の愛ですよね。



主人公の深い愛情が伝わってくるんですが、それなのに弱気なのが妙にツボなんですよね。



映画「ノッティングヒルの恋人」がヒットしたのも、この辺の「もどかしさ」を上手いこと突いたからなんじゃないのかな。



主人公のピュアな思いと弱気な気持ちに覚えるもどかしさが妙にハマるエルヴィス・コステロの「SHE」の歌詞の和訳でした。



(了) 読んでくれて、ありがとう!!
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